あえて義務教育を受けてない大学生が、教育制度について語ってみる
義務教育以外は教育ではないのか?
ぼくは義務教育を受けていない。
別に不登校になったわけでもなく、
通えない事情があったわけでもない。
なぜぼくは義務教育を受けなかったのか。
それはぼくがその道を選んだからだ。
ぼくは小学1年生の歳から高校3年生の歳になるまで、公立の学校ではなく
NPOが運営するスクールに通っていた。
いわゆるオルタナティブな教育だ。
一般的には学校に行っているとは認められず、
きちんと勉強し、様々なことを学び、
いろいろなことを経験して卒業しても教育を受けたとはみなされない。
ゆえに学生証もなく、定期も学割ではなく通勤定期を買うしかない。
それが今の日本社会の現実だ。
国が指定した教科書を使用し、国が指示した指導要領に則って教育をされなければ
学校を卒業したとは認められず、社会からはみ出たものになってしまう。
教育制度の見直しが必要
ぼくは選んでNPO運営のスクールに通っていた、だから後悔はない。
むしろ良かったと思っている。
ただ、いまの日本の教育制度には疑問が拭えない。
フリーススクールが不登校の受け皿としてしか見られていない現状に苛立ちを覚える。
そして、教育に対する自主性を尊重しない国に苛立ちを覚える。
全員が全員、同じ教育を受け、同じ型にはめられ、評価され、育てられる。
教育とはそんなものなのか。
否。そんなことで多種多様な大勢の子供達を教育できるわけがない。
そして、そんな枠からはみ出た子どもは不登校、社会不適応者としておいていかれるのだ。
義務教育とフリースクールどっちがいいか悪いかなんてことが言いたいわけではない。
ただ両方が認められ、そしてお互いのいいところを取り入れ、教育という、子供達にとってとても大切で崇高なものをより良い形で存在させねばならないと言っているのだ。
今、日本でもオルタナティブな教育が注目され、徐々に広がりを見せている。
そして国会でもようやくこのことが議論されようとし始めている。
なんの負担も偏見もなく、自由に教育を選ぶことができる社会が早く実現されるといいな。